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中耳炎には、鼓膜を中心に赤く腫れる急性中耳炎、骨を破壊し進行していく真珠腫性中耳炎、飛行機の離着陸後に耳が閉塞し抜けない感じを主症状とする滲出性中耳炎などがあります。
急性中耳炎は、鼓膜の内側の空間や鼓膜自身が炎症を生じています。海水浴の機会の多い夏、感冒の流行期に好発します。その炎症を消腿させ痛みを早期に取ることを治療目標とします。激しい頭痛を伴う場合などには、周囲の組織への炎症の波及も考慮せねばなりません。治りにくい場合には、抗生剤が効きにくい耐性菌の存在について、感受性試験をする必要があります。
真珠腫性中耳炎の場合には、その原因である真珠腫の存在範囲を CT 検査などで検査し治療方針を決定します。広範囲の真珠腫では手術が必要になります。真珠腫により音を伝える連鎖が途絶えている時には作り直します。手術後の定期的な耳の管理について手術先の病院と連携し実施しております。
滲出性中耳炎は、鼓膜の内側の部屋(鼓室)と鼻の後方を交通している耳管にトラブルが生じ、鼓膜を内陥させたり、鼓膜の内側の部屋(鼓室)に膿が貯まります。その原因である鼻炎や副鼻腔炎の治療と耳管より鼓室へ空気を送る通気療法を中心とした治療をしていきます。難治の時には、鼓膜に小さい切開を加え鼓室にたまっている膿を抜いていきます。反復傾向が強い場合には、鼓膜に換気を促すチューブを留置します。時として、滲出性中耳炎は鼓膜が後方に癒着し改善しにくい難聴を引き起します。適切な治療が大切です。
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